おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

愚かな女の、子

どうすれば奴が傷つくとかって

頭の回らない女に

育てられた

育てられた

 

順調でないまま

春秋暮れて

 

見切りをつけなよ

義務なんてないさ

それを知るのも

口にするのも

難しいド田舎だった

 

狡賢くって

やんなるくらいの

僕の頭はどこから来たの

 

いいから早く

解放されてさ

そんな呪文を夜ごと唱えた

 

どうすればいいとか

ないんだろうな

優しくってさ

愚かな女

 

優しいからさ

見切りつけられなくて

僕も似たようなもんか

 

優しいからさ

そばにいてしまった

突き放すのも悪い気がして

諦めつかず

愛されたいとか

 

秋が近づくと

それはそのまま

僕の生まれた日を思わせる

 

どうしてるんかな

愚かな女

礼のひとつも言えぬ性分

恨みつらみの行き場もないさ