おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

盆繰り

荻窪の駅前から

知りもしないのに北へつらつら

どこかで西武線にあたるまで

その心づもりであっているかしら

 

あなたの住処かもわからぬ街を

面影なり何なり共有して

この生を終えたいと思う

そんなこと思わせるなんて

 

悪い男ね

 

夏は翳りを知らず

思いの丈を述べるには

私の声は細い

 

まだ間に合うかしら

もう恋でなく

最初から愛でなく

ただただ生きているうちに

 

一度会いたいと思わせるなんて