おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

はるか遠い夏日に

幹に触れた時に

湿った中身への好奇と

ささくれ立った痛みが

指先からきた

 

ほんの100センチの世界から

見るのは空の上

根のさらに下

 

穴が開いていて

蟻や知らない名前の虫が出入り

陽が翳ってきて

帰るまでのカウントダウン

 

もう少し凭れていたいな

潔癖以前はそうやって

触れていたね