おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

野分のあと

野分のあとは

溜息つく間もなく

稲を拾い

また整える

 

空蝉の最後

付き合いきれぬけたたまし

 

また秋の祭りまでに

踊りひとつふたつ覚えて

 

子にも言って聞かせよ

風向きも実りも

如何ともし難いと

 

野分のあとは

肩の力が抜けるけれど

どれだけ大らかにあろうか

心との相談でもある