おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

蔭り

愛してもらえなかったと

いつまでも駄々をこねる

その姿は滑稽だろうか

 

人間が道具だった時代から

そして必要だった時代から

移り変わってゆく途中だ

 

いままで埋もれていたであろう

感度も機微も

声にだして

言っていいような押しこめるような

 

ひとことで

荒んでいるとか

片づけられない性分だ

 

また背はじわり熱を持ち

流行り病でもなく生来の

波打つ苦しさに

飲みこまれてゆくのだろう