煙たい工場地帯を抜けたら
一気に海が開けた
無理くりにでも連れてきてくれた
意味が分かった
慣れない街
別に私も あなただって
縁もゆかりもないものを
無理くりにでも好きになるには
これくらい強引がいいさ
終わりかけの遊園地を横目に
走ってきた
もう行くこともない場所が
懐かしく感じて浸ったりさ
素足で飛び込むほどはもう
はしゃいでられない大人だからね
少しだけ海の前に座って
ゆっくり時を見ていよう
あなたは無口
私はお喋り
バランスの取れない
それでも噛み合って
たまに分かんなくなって
生きていくんだからさ