おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

夕暮れに立ち会うには

波立つ感情を抑えつけながら

どこまでどこまでゆきましょ

辿り着くとか成しとげるとか

あるならまだしも

 

ただ居るだけで

苦しい息はなんだ

紡いだはずの言葉

うまく回らない舌

霞む目も

 

夕暮れに立ち会うには

幾つもの我慢が必要

 

ただ巡るだけで

愛でられる

地の気の息吹の

羨ましこと

 

苛立つ刹那の過ぎ去るを

何時間のように感じる肌

舌打ちなどしてしまう人は

違う生き物だと割り切ろう

 

同じところから来たとて

染まるもんか

反面教師なら嫌というほど

浴びたけれど

正解知れず

 

夕暮れに立ち会うには

どれだけの忍耐が必要

 

ただ巡るだけで

愛おしい

貴方を愛でる権利が欲しい

 

弱りゆく身と

皮肉かな

強すぎるプライド

ぶちこまれた1つの魂で

 

ただ夕暮れに立ち会うのには

夥しい忍耐が必要

 

夕暮れに立ち会うまで

消え去れないと言い聞かせた

 

どれだけの我慢をもっても

居合わせたい暮れの気よ