鏡を見るまでもなく
疲れ切っている
何為すでもなく
何者にも成れず
只在ることに
愕然としている
何者かに成れるはずだという
驕りかと自省するが
よくよく考えても
これは欲ではない
分かりやすく備わった
欲望ならまだ良かった
それよりももっと
追い込まれて責められているような
何に、と言われれば答えきれないが
生まれながらに許されないような
此れを人に話せば
或いはそういった類の病があるという
容易く名も付く時代だろう
便利とも言えるが
私にはそぐわない
驕り高ぶりではなく
本当にそう思っているのだから