おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

叡智

この丘はとても冷える

風上にいれば凌げるかも

期待は打ち砕かれるためにあり

また抱くことも許される

 

昼時になれば流石に

日が差すと思ったもの

 

此方から望んだら応えない

きっと神様は男だろう

 

潮の香を届けたくて

風の旅は際限なく

未来は描けど追いつけば

唯の今と過去に硬化して

 

夕時は泣かないように

気を遣うので精一杯

 

海を女と呼ぶのには

相応の訳があるのだろう

 

すぐに攫われてゆく波も

咎めようとする砂も