おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

郷愁のくそったれ

せめて東西南北だけにしてくれないかな

出口が多すぎるのよ巨大駅は

今改札の中にいるか外にいるかさえ分からない

 

似たような作りの駅にするから

いよいよ都会的なものにまで

懐かしさを感じてしまうじゃない

 

ド田舎から地方都市を経て

大都会に来た者の宿命とも言えるけれど

 

苛立ちは何の得にもならないという

それならずっとニコニコ笑ってろって?

悪口は伝播するからよくないという

なら何をされても頬を差し出す?

 

不安定がまた輪をかけたころ

それでも落ち着けばいいけれど

どこまでも崩れてゆく為体

 

傷んだ足も脆い心も

構う暇なく

また駅へ潜り込むだけよ