暮らしを整えていきましょうという本を
斜め読んでいたら
いちばん眠ってはいけないと書かれていた
夕刻に寝落ちてしまった
そうやって宵にまた始まる日
今は何時
時そばでもどう?
ひとり芝居が上手くなるだけ
今生で使う予定もないのに
物語の中では
温かな家と恙無い夕食
片や適当に投げ込んだ食材を
貪るだけのいい大人
もう終わりにしてもいいですか
そう言うことが許されるほど
悲惨ではないからややこしい
投げ捨てるわけにはいかないし
ぬくもりを求めるなら
どうしたって付いて回る煩わしさを
耐えることできなかったのだから
絶縁に行きついて一人ぽっち
いいのよこれで
言い聞かせて
ふと虚しくなっても身軽な
どこへだって行ける気がして
重苦しいのは自分の所為だっけ
そうやって思案に暮れても
夜半眠くもならない暮らし
何時ぞや誰かが言っていたことが
少しずつ繋がってくる人生