おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

神も人の気も

神が姿を消したのは

世界への怒りか

尊い教えか

如何しても疑りたくなるけれど

 

例えば もう疲れてしまったとか

気が向かないとか

いきおい暇乞いや遊歩やも

 

こじつけたくなるものは大抵

ぐっと堪えるべきもので

 

飛行機が彼自身ふと

何故飛んでいるのかと

疑問が浮かべば

もう空にいる理由がないという理由で

堕ちゆくこともあるのやも

 

心穏やかではいられないけれど

理に適ったわけではないけれど

そういうこともあるのやも

そういうことばかりの可能性も

 

如何せん人は何かにつけて

自分のために理由をつけて

それを戒めれば結局

 

世の中のことは分からぬものですよと云った

彼に行き着く

 

物語は大抵

理解しがたい場所に浮く

美しいはずがなかろう

ただ 虚しいだけと思いたくない人生が

 

歌を唱え 手を合わせ

祈りの真似事をしながら

姿見せぬ神に問う