おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

思い過ごす雨

さっと通りすぎた雨

本当は言いたいことも

山のようにあったのよ

 

予報と睨めっこするより

空と風の具合をみるのが好き

そんな古いことばっか言ってたら

降られる

 

呆れる日々ね

 

もしも呼び声がしても

ふわふわと浮世では

信じられない

たとえ愛されたとしても

すべて幻と片を付けそうになる

 

まだ強まってゆく雨

どうせなら皆降られてしまえ

街は日曜を謳歌

そんなのズルいじゃない

 

いつの間にか通りすぎた雨

最中には恨みごと

見えなくなれば恋しがり

 

勝手なものね

 

たとえば美しく生まれ変わっても

満たされない星の上

雨よ雨よと嘆くため

わざとわざわざ涙を流して

 

落してしまったことを

悔いてくれているのかしら

そんなの思い過ごしね

でもいいのよ

 

この世はだいたいのことが

思い過ごし