おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

早春の気

病は気からという言葉に倣って

その逆もまた然りと

身体を鍛えれば心もついてくる

身こころ一体であるという

考え方があるそうで

 

もたついた休日の

正午も過ぎて

ふと窓開ければ

春の気が見えた

 

三寒四温のぐらつきの後

すっと来たあたたかな陽気に

連れていかれるような

 

あぁ己の身こころだけで

完結するものではなく

この地をゆく息吹と

わたくしもまた

 

手を引いて

靡いて

連れていかれるように

できているのだなと

 

畏くも

思い至った早春の日でした