おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

何刻

うまく眠れなくとも夜明けは来る

わりかし寝つきのいい子でねと

そのまま来たから知らなんだ

 

明けない夜はないと格好つけられても

誰もが望んでいるとは限らないでしょ

雨のち晴れを知っていても

励みになるものばかりじゃないでしょ

 

昨夜飲みそびれたカフェラテを

注ぎこんだ夜半か明け方か

もう名前のつけられない時間を

幾つも幾つも生きている

 

駄文を重ねて騙しだまし

ストレスがよくもまあ正直に出る身体

肌身も精神も荒れたもの

 

昨日は日常から外れた様だった

彼女に彼に何ともなくても

私を殺すには十分の

 

世に苦があると知っているから

心鎮まらなくとも繕えるけれど

平気の平左じゃないでしょう

慣れているだけで脆いは変わらない

 

偉ぶるわけじゃないけれど

きっとここまでの敏感軟弱はそういない

此方側からしか知れないと思うの

偉そうにと思うだろうけど

むしろ自重しているのよ

 

うまく眠れたかなどと考えること

今まで然程なかったから

どこまでも寝つきのいい大人でね

困るほどだったのだから

 

いいのよ

愛される愛されないを綴っていた

昨日までが馬鹿らしくなるほど

あぁそういえば苦に満ちた世だと

更には一身に受ける星の下の

1人だと思い出しただけのこと

 

悲劇のヒロインなんてもんじゃない

そんなかわいらしいものに喩えられないわ

生れつきの道化

いづれ草原っぱで寝そべることを夢見るだけよ

何も思わず居られることが

幸せでしょうと思える性よ