おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

大きな背中を追う冬に

大きな背中で進んでゆく

息切らしても追いつけないよ

冬道みぞれまじり

買ってもらったばかりの長靴

 

5時の鐘

西の町でも

暮れる時は暮れるから

手つないで

連れてってはくれない

 

冷たくなってゆくよ

それ以上の言葉を知らないけど

大きな背中は近づいても

遠い

 

溝につまずいて泣いても

待ってくれないから

ぐっと堪えて

そんなくせがつく

 

荒れてきた手

赤い血がにじむ

言ってもいいかな

 

冷たくなってゆくよ

まだまだ言葉を知りたいけど

大きな背中を見失わないように

追う