おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

不自由が私達を自由にする

ベルが鳴った

リンリンと

気づかぬ家の子もあるもので

赤緑とりどり

リボン解いて

笑っておやすみ

 

此方には聞こえませんと

聡い子ほど垂れぬもので

描くことも忘れるか

描くことに長けるかして

いい子ねおやすみ

 

街が煌びやかさ増せば

押しつぶされる子もあろう

それはきっと大人になっても

摘み取れぬものだろう

 

惨めに晒された心の内

汚く濁った川の上

何を綺麗ごとと思うでしょう

それでも街の讃美に便り乗せて

 

不自由が私達を自由にする

今生気づけぬことだとしても

物成せぬ虚しい生と

嘆くあなたを愛すでしょう

 

不自由が私達を自由にする

汗水流す気力も果てても

やっと鳴った聞こえたベルに

応える力も失くしたころに

 

たとえばそれが今生でなくても

放たれるまで息継ぐ姿を

見ているわ

私達を