おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

冬の抒情

荒れはじめた両の手と

否が応でも冬の名を

つぶやきましょう

並木の路は

葉も散りおえて

寒ざむと

 

達者かと呼ぶ声も

鬱陶しいが先に来て

振り払い躱す間に

消える命もあるものと

知ってはおっても儘ならぬ

 

軽はずみ

幾つかの言葉を

今でも許せずにいます

小さき者

その名の下に

死にゆく覚悟もあるのです

 

今は冬

抗っても受け入れても

霙交じりの風

まだに冬

呼んでも呼ばれても

応えないことあっていいでしょう