あなたは花も知らないでしょう
教えてあげるよ
傷ものこさず
ゆっくりと息をすること
習わなければできないのなら
一緒に刻もう
生れ落ちた星に
柔らかな肌を抱き
もう暮れる日を西に見る
帰すものか
辿れ辿れよ
たとえ神にも
あなたは何も知らないままで
この腕だけで
一生終ればいい
取り乱すことばかりが
付き纏ったなら今
落ち着き払って
後に狂って
白く透く肌をなぞり
もう暮れた日を忘れさす
返すものか
たとえ神にも
手出しできぬ距離に
息を揃えて
たとえ神にも
見えぬこの地に蹲る