おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

夏空の下の送り歌

花の中にいる人が

綺麗だとは限らないわ

私はまだ許してないわ

 

世を裂くような雨も去り

今日は夏空

 

誰も彼も噛み砕いて

言い聞かせなければ

立っていられない

素知らぬ顔で寝てんじゃないよ

幾らでも鞭打ってやる

 

明るい歌で送ってよ

そんな言葉だけで

思い通りになるとでも思った?

 

聞けないよ

聞けるけど

答えが無いのは辛いでしょ

 

1人だけ穏やかな顔して

それが素敵だとは言えないわ 

 

眠り起きた鳥の群れ

今日は姦し

 

聞き覚えたところ

通り過ぎて

あぁこんな歌だったんだ

今この時に

思うことじゃないだろうけど

 

明るい節に潜むもの

汲み取る余裕が

今あるとでも思った?

 

聞けないな

聞けるけど

答えもしないのは腹立つでしょ

 

花の中に穏やかに

押し込められたような人生が

綺麗でしたと言わなければ

閉じることさえできぬ今日が

 

いやに夏空

 

明るい歌で送ってよ

言われた通りにしたけれど

そのあとのことまでは

 

聞きたいよ

聞けるけど

答えを出すのは嫌いでしょ

 

いくら泣き

考えても

答えが無いのは辛いでしょ