おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

季節とわずかな物語

けたたましくバイクの地面から響き

離れてるはずなのに揺らすよ

寝転がってるだけで金のかかる部屋

どうせならもっとボロ小屋にすればよかった

 

1年のうちどれくらいを

穏やかでいられるだろうか

 

季節だけ順繰りに

死期へ近づくだけのこと

怯え隠すように

100年ほど前書かれた物語を

手に取って流し見る

もうすぐそこへ行けそうです

 

一生のうちどれくらいを

澄んだ心でいられるか

 

幼さだけが可能なら

もう一生、今も無理で

その時も初めから難しくて

 

季節なら正直に

受けとめてもよさそうなものを

根っからの臍曲がりが

今更純になろうなど

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もうずっと昔に覚え終えている