おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

部屋

弾けないピアノの横たわる

狭い部屋

身を屈めて

 

地面と同じ高さにまさに眠っている

外を大きな車が通ると揺れる

 

景色は碌になく

かろうじて日の入った

もう閉じ籠るために

生きているとしか思えなかった

 

あすは、あすは、

開けるだろうか

ニゾンからの開けゆくように

空想だけの育つ部屋

正しさなどを持たぬ部屋