おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

物思いの部屋

あたたかい日を受けたはずなのに

背はまた冷えだした

1人きりでは確かめようもない

闇に堕ちたか

気のせいか

 

帰り着いた部屋は楽園ではない

ひととき

ただ体預けるだけ

 

遠い神は知っているか

もうとっくに忘れてしまったのか

ただ問いかければ

ひととき

虚しさ薄まる

そんな気がするだけ

 

ぬるい風吹き込むなら

それはもう救われた

言い聞かせることしかできない

ここは終の地か

経由地か

 

住み慣れたつもりがふと町の音

ひととき

気を抜けば余所者

 

遠い神は気づいているか

わかっていて試しているのか

それならまだ良し

呼びかけるだけ

独り芝居のように

 

その風は偶然か

私だけで思いこみの産物か

まだ問いかけるくらいは

許して

虚しい世ながら

私を見つけたいだけ

 

呼びかけた神すらも

存在証明に使っているだけ

ひととき

心預けるだけ