おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

2022-02-10から1日間の記事一覧

僅かな追憶

何者にもなれなかったということが 彼女を形づくっているのだろう 愛に飢えていったわけでなし 感ずる力を持てなくて 過ごした地は 都会の隅の 川まで少し 小部屋の中で 静かに終えたのか 人生そのもののように 息は苦しかったのか 知る者のないことが 彼女…