おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

2021-07-12から1日間の記事一覧

夏に散る

袖掴んで縋ったのが 僅か十二の頃だとは なんと恐ろしいことでしょう 急な階段 墓参りの帰りはもう 煙に巻かれる この土地では 花火をするの 派手な爆竹も風物よ 教えられて 目を輝かせていた 夏は散るのを待つのに 気づかないものね 袖掴んで どうなっても…