野分の呼ぶまま ふらりと仰ぐか もう巫女も果てたあと 静か祠に手を合わせ 乱れた帯の思ひ出を かじの強きに描いても 散る葉と 荒狂う木々の 調も成さぬ 情けなき夕 野分のにおいにも つられた凪にも まだ神子の知らぬこと 幾つか唱え手を合わせ 濡れた足も…
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