おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

失速と情動

力を失くしてゆく

齢に勝てずと

史上誰も逃れることのできなかった

唯一つの平等

 

病に伏してゆく

懸命に生きようが

正直にあろうが

容赦はなく

 

己の定まらぬ幼子

身体言うこと聞かぬ老体

思えば

本意である時間は

青春より短いのではないかと

 

虚しく茶を啜り

少しの飯を喰らい

噛みしめる

唯一つの現実