おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

影のまつり

唱え足りなかったようね

こちらの不手際

宵道に気をつけて

そればかり誘った

 

肝心は地の内

人の見えぬ端

酔いどれと歓楽の

行きかうところ

 

明りともせ

あるだけ

あるだけ

 

祓いの振りで

今はいい

 

恥もさらせ

恋だなんだ

 

掴み損ねた

人の群れ

 

五差路のあたりが

危なっかしくて

いつも人を置いていないと

熟練が足りないなんて

言ってる場合でもないし

 

からきしの酒の回り

巡りあわせに立ち添う連れ

陽気に遣っていればいい

目暗ましにもなってくれる

 

明りともせ

あるだけ

あるだけ

 

呪など形だけで

今はいい

 

笛を鳴らせ

恋だなんだ

 

人は呻いていればいい

 

そのうち知れずの

地の内で

除けてみせましょう