おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

K

12階で降りる人

目で追って見送る癖

ばったりの朝に何にも

言えないか言えないよ

 

隣り合わせはいつぶり

鎮まれ明日まで

やりすごすひたすらを

恋と言えるのか

 

景色にやられる毎日を

電車に飛び乗るあたふたを

どうにかこなしたご褒美だけは

素直に受け取りたいもの

 

だって

気づいたら年取って

あの時はよかったを

思っていた時すら

若かったじゃない?

 

見送るしかできない

意気地なしの朝も

ちょっとは背をただして

歩けるようになったから

良しとするかな