おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

星と茶を煮た日曜日

急須から茶を注ぐこともなくなり

せめてものぬくいを啜る夜半

息詰めた生家とは異なり

ただに身を横たえることできる部屋

 

さみしくないわけがない

星を離れたものたちにとり

だましだましが生きる術

忘れてくれるな

 

凡庸にあれば気も紛れよう

手のひらの熱は湯からもらって

叩き切りたい街の煌びやかを

ただ眺めるだけで上等の

 

暮らし向き

なだらかに落ちゆく種

選ばれなかったいのちの気

 

渡り鳥帰るころ

一緒させて

星までの道は覚えている