おおよそ この世の枠組みの中で
生きていける気がしないと
悟ったというより
胸が詰まって気持ち悪くなった
その瞬間にも現実での生活は
営んでいかないといけない
金を稼がないと
人と関わらないと
衣食住ととのえるのは勿論のこと
文明の中にある人間として
律して意味を求めて
心情を宥め
凛とする理由を作り
己の身体なり精神なりを
酷使してゆかなければ
そんな難しい事考えずに
目の前の今を生きるだけよと
笑っていた人がいたけれど
その境地に辿り着く前に
死んでしまいそうだ
血は別として魂の繋がりの決してない
煩わしい声とは縁を断った
代わりに何が何でも己の力で
生き延びるなり朽ち果てるなりを
ふんじばっていかなければならない