上手く生きられないまま
終着地が見えてきた
日がさよなら早くする
堰かされるような秋
女心と、なんて
言ってる場合じゃなくなるよ
せめて繕えないかな
恥ずかしい彼是を
捻じ曲げて隠したい
葉も散れば虚しく秋
書に勤しみ、なんて
言ってる場合じゃないはずの
3号線を離れて
ほんの数分で気味の悪い
浮かされたような
憑りつかれたような
地に来た、気がした
けれど私が原因かもしれないし
非道いことを言われたと
長年思ってきたけれど
彼女にはそれが普通で
此方の過ちだろうか
自責も反省も
やめようと決めたそばから
はじめて暮らした町に行き着いて
終ってゆくことを予感してしまう