おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

夜の真中 乞う胡蝶

あぁどうしよう

ちゃんと眠ればよかったな

まだ間に合うのに焦りだす

 

真夜中はいつから?

心臓が凍りつくような

背から熱って浮かされるような

時間の恐怖が始まってから

 

あぁどうしよう

これから眠りに落るには

何が必要? 何を棄てよう

 

幸か不幸かぐっすりと

余計に眠る質だから

こういう動悸に慣れていないのよ

 

あぁどうしよう

暮らし眠りの彼是を

整えようと焦るほど乱る

 

もういっそ

息の根を止めるなり

其れが非人道的であるならば

不確かな胡蝶の夢でも

見せておくれ