オレンジ色の財布を持って
何の根拠もないけれど
幸せになれる気がしてほしい
念じ続ける
バッグの中で眠る
買い漁った酸いも甘いも
時間に勝てず
凋んでゆくようだ
明日には平気になるようなことで
世の終わりのように泣いたとさ
good luck!
人には言ってみるけど
自分に思ったことなかったな
珍しい雲の上
飛行機の揺れ
余すところなく世界を見てよ
疲れるだけで済ますもんか
体力なしの旅の果て
弁えたつもりの語りも
訛りが抜けず
お里も知れて
世界にはどうでもいいようなことで
未来がないと思いこんだ
good luck!
誰よりも貴方から
遠くにいる気がしている
生まれつき背負った荷物が
重くて肩もこるものよ
御誂え向きに
洒落た夕餉といきましょう
明日には消えてなくなることを
予感しながら過ごす今日
good luck!
そんなものは二の次
意識したら欲しくなるから
黙って目を閉じる