おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

暮れに目覚めれば

胸糞悪い話が転がる

市井を断てば己がわからなくなるし

どこにいたって変わらないけど

どこにいるかくらい知っていたい

 

ふらり地図を見まわして

人生ってわからんもんだな

まさか東へ向かう旅が

旅に終わらず居つくとは

 

けたたましい街の音が

慣れてくすんで馴染んでくとは

 

半目半脳まだ覚めず見る

夕方のニュースは他人事ばかり

何を知っても揺らがないけど

何を思っていればいいかだけ

教えて

 

すっと自転車こぎ出して

風に生きるも悪かないな

自分に身にも

遠ざかったあの人にも

日常があるのなら

 

けたたましい暮れの街が

ようやく私を許してくれたのか