おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

春の気に居る

春の気が降り給う

呼ぶか呼ばすか

神の顔色

 

腕にはアザができ

気にするほうが悪のように

 

囚われるな

囚われるな

美しいものだけ愛でていよなど

 

出来た試しがないことを

言われるでもなく念じるすがら

 

春の気は降り給う

背に憑くはずもない音色

 

足には枷があり

それでいて顔は笑えと云う

 

覆いながら

食いしばりながら

清らかな者であるために

 

無理も祟ると知ったはず

なおもかしこく念じる姿

 

春の気が降り給う

己の潔癖など食えぬもの