おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

2022-07-10から1日間の記事一覧

外へと暗がり

名を知らぬ木が揺れていた 横断歩道の先の家 金持ちらしくピアノを弾いていた 田舎町にそぐわぬハイカラな調べねと 妬み嫉みで思っていた 夏夜は嫌でも覚えている 暮れるのに時間がかかる この国でいちばん 蒸されて長い夕が やっと閉じたころ ひとり歩いて …