おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

out count

縋りついた腕が 正しい人のものとは限らないわ 明日の天気なんていう どうでもいいことが流れてた夕 狭い部屋に居たから 何にも知らないって嘆く そうかしら 見てる景色そのものより 心の内のほうが広いのよ 昔の小説家も言っていたでしょ ドアを出れば否が…

遠い便り

戦前戦中に習い得たような 古く滑らかな字が連なる もう若者は使わなくなった便箋の 手触りが居心地悪くさせて どうせ私が悪いのだ 死にゆくものには手柔らかに それなら生きゆくものはどうやって 息を留めたらいいのだろう 吐き捨てたい台詞が山ほどあれ 返…