縋りついた腕が 正しい人のものとは限らないわ 明日の天気なんていう どうでもいいことが流れてた夕 狭い部屋に居たから 何にも知らないって嘆く そうかしら 見てる景色そのものより 心の内のほうが広いのよ 昔の小説家も言っていたでしょ ドアを出れば否が…
戦前戦中に習い得たような 古く滑らかな字が連なる もう若者は使わなくなった便箋の 手触りが居心地悪くさせて どうせ私が悪いのだ 死にゆくものには手柔らかに それなら生きゆくものはどうやって 息を留めたらいいのだろう 吐き捨てたい台詞が山ほどあれ 返…
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