突き刺さった矢が取れないうちに 責め来る敵の惨いこと 風一陣、惑ううちに 流る世の波 二の矢、三の矢 蜜の味して 平静はどこへ行った 忘れ得ぬ夏 子に孫に負わすか 痛みは賭して止めて 悲しみだけ留めて 儘ならぬ右手に気を取られ 広がる傷にも気づかない …
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