四畳半に慣れた身には
広すぎるくらいの部屋
帰り着いた途端にベッドに身を投げる
あぁ何かのドラマみたいだ
満たされはしない
ただ気を紛らわせることを
幾つも幾つも重ねれば
小さじ1杯くらいの癒しにはならないだろうか
人とともに在ることは
苦痛なんだと身を以って教えられ
齢30数えてなお
虚しい独り身
流行り言葉でならいくらでも表せよう
けれど
そうじゃない
そうじゃない
この世のこの地の定めを以って
四畳半に慣れたつもりが
心は宇宙の肩身狭し
どうやって生き延びよう
またベッドに身を投げ
1人思案しよう