おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

悪の性分

風邪の治りが遅い

ただそれだけのことで

なぜこんなに追い詰められた気分になるのだろう

 

病に臥せていた年月を

思い出してしまう

美しい青春の思い出などはなく

あっても薄れていくのに

臥せていた記憶だけは

今あるかのように

 

思い出してしまう

 

また囚われれば病は進み

ただの風邪が心を蝕む

 

何度こんなことを繰り返すのだろう

損というよりも

この世に馴染めない性分のようだ