おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

焼き場の草花

憎たらしかった

山道の先の

バスも着かぬ岬

人焼きのにおい

 

酔いすぎたのなら

何にやられたか

思いつきもしない

呆けの子で

 

草盛り

野の声

あっかんべ

 

花は見向きもされず朽ちる

 

蔦先

枯れても

いっせのせ

 

天は見向きもせずに迎う

 

悍ましくなった

山道の先の

遠く見てた岬

人焼きの名残り

 

酔うた振りくらいしか

できない肩身の狭い

堪え性ばかりで

できた子で