おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

寄る辺なき身が病むときは

寂しいと思う?

ホームシックのない身体

不憫に思う?

ぬくもり云々以前の問題

 

何にも怯えず

顔色を窺わずに

飯を食えるなら

もう万々歳だ

 

可哀そうに思う?

寄る辺なき身が病んでも

悲しいと思う?

どうせ1人で立つのなら

 

いいのよ

だれにも見張られず

眠りにつけるなら

病身でも構わない

 

どれだけ縛りつけられたのかを

今ひとつずつ知っている途中

どこまでも自由は遠く

身が放たれても動けぬような

錯覚を溶かして、ゆきましょう

 

寂しくなんてないわ

ホームシックのない身体

不憫じゃないわ

熱を冷ましてゆきましょう