おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

君が望んだ海ならば

古い昔の歌にある

馬鹿者の住処と人の言う

この地の名は判りよく

荒れを忘るなと伝わる

 

日に照らされた凪に

うっとりと気を遣って

帰りついた者を迎える

太鼓もけたたましく

 

酸いも甘いも知る

 

君が望んだ海ならば

どんな形になろうとも

居よう此処に

目の前の

称え恐れも併せ飲み

 

君が望んだ海ならば

朽ちて干上がる時さえも

飲めなかった

酒を携え

酔いどれの婆になろうとも