おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

風と髪と愛

柔くもない髪に

そっと手を置いて

ゆっくりと撫でた

初めての感覚

 

愛はきっと綺麗ではなくて

あとからあとから波のように

穢く恥ずかしく押し寄せてくる

 

分からせられた気がしたの

好きだ嫌いだ言うよりも

あなたが愛でた方法と

私が求めた感触が

重なった気がしたの

 

風の通るように窓を開けて

すっと思いだすこともある

たとえばひとおもいに抱かれたとして

それより強く残る手が

 

あぁ確かに確かに愛情だった

靡かぬ髪にも残っている