おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

過眠の民

眠れない者たちの歌が

市民権を得て高らかに

さすれば

眠り落ちる者共は

苦しみの無いように思われる

 

疲れ果てているのよ

上手く扱えないということでは

同じようなものなのに

 

白昼夢に酔い

起きられぬ朝に抗う

また惰眠を貪ると罵られ

果てに堕落の烙印を

 

幾らでも消耗する

その様は表には見えず

また表立って主張することもないから

 

静かに静かに弱ってゆくだけよ