おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

夕暮れのふりをした長崎

まだ暮れない

まだ暮れない

だいたいは海沿いで

待つともなく待っているのだけれど

 

馬鹿みたいに往復

かもめ広場と大波止

あのメロディーは何だった?

5時の鐘

 

十字を身にも着けず

失礼しました

足を踏み入れて

いいものかしら

いいんでしょうきっと

 

呆気なく夜型に傾いた

都会暮らしを引き摺って

ぶっています

 

ただ暮れて

ただ暮れて

待つときに限って遅いもの

そう感じているだけのこと

 

夕暮れのふりをした町の

ささやかな雲行き風行きに

立ち会っていた