おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

行き着く先の炎

寂しくはないかと彼女は問うた

お前くらいの歳の頃は

耐えられず紛らわしに

誰彼と居たのだと

 

問われ心の内に思った

強がりでも何でもなく

本当に寂しくはないもので

解放された安堵のほうが大きかった

 

思い返せばなんと虚しい

人間本来の在り方から

遠く離れていることは

十分感づいてはいるのです

 

何処かの地点から

手繰り直したいほど

自分の生が疎まれるのです

 

明日ハレルヤ

それがどうしたと

捻た思いが湧く夜は

 

彼女の言葉はもう仕舞い

己の内に眠ろう生きよう

格好もつかない

取るに足らない

命を薄ら薄ら燃やすだけの日