寂しくはないかと彼女は問うた
お前くらいの歳の頃は
耐えられず紛らわしに
誰彼と居たのだと
問われ心の内に思った
強がりでも何でもなく
本当に寂しくはないもので
解放された安堵のほうが大きかった
思い返せばなんと虚しい
人間本来の在り方から
遠く離れていることは
十分感づいてはいるのです
何処かの地点から
手繰り直したいほど
自分の生が疎まれるのです
明日ハレルヤ
それがどうしたと
捻た思いが湧く夜は
彼女の言葉はもう仕舞い
己の内に眠ろう生きよう
格好もつかない
取るに足らない
命を薄ら薄ら燃やすだけの日