ひとりになりたがる魂を
連れてきたのよ
うさ耳欹てて
遠く覗けば大桟橋が微かに
騒がしい工事の音が
どこかでは尽きた川蝉が
ごちゃまぜの感情にまた刺して
抜けない刃を残していったの
また来年会おう
風の通る部屋でよかった
また指切りしよう
忘れてもいいよ
僕が憶えてる
行ってしまった魂を
追いかけないように
自分の足を押し留めているのよ
また必ず会おう
息吹感じる部屋でよかった
薄ピンク色に壁を染めて
忘れてもいいよ
僕が守ってる
ひとりきりになりたがる魂を
離す気なんてないんだからね