おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

花火は隣町

すれ違ったあの子の

赤黄浴衣に見惚れたの

花火はそうか隣町

私の至り知らぬところ

カラコロしずく残してった

 

跳ねてゆくわ

年の頃15の悲しみと被らせて

 

あぁそうか

あの子はきっと持たない傷みを

抱えた帰り道

なんにも悪くないのよごめんね

楽しんできて

 

聞こえた気がする打ち上げの

兆しと名残りはすべて夢想

私が作り出した理想

カラコロいまだに残っていた

 

見えなくなって

知ることになる

15の悔しさを鎮むまで

 

あぁそうね

誰にもきっと知れない傷みを

閉じこめた帰り道

なんにも悪くないのにね

振り返るにつけ

 

花火はそうか隣町

ここにはしずく、ある気がするだけ